関節痛ってなに?関節痛について

関節痛とは
関節痛とは、そんなの通り関節の痛みを意味する言葉です。
一般的には関節疾患の主症状のひとつを意味する言葉として使われています。
そしてその症状に一度は悩まされたことがある方は多いことでしょう。
関節痛の種類
関節痛の種類には、実にさまざまなものがあります。
そこで関節痛の中でも特にメジャーなものの特徴をここからは紹介します。
痛風
痛風は、尿酸値と深いかかわりがある症状です。
これは、尿酸値が高くなると関節に尿酸塩結晶がたまりやすくなることに由来します。
痛風の発作
その結果、激しい運動やストレスをきっかけとして、その関節にできてしまった結晶がはがれ落ちてしまった時に炎症が起こり激しい痛みを感じるのが「痛風」の発作です。
炎症が起きる理由
なお、この炎症ははがれた結晶を異物として認識した白血球の攻撃に由来します。
痛風を患う年齢・性別
そんな「痛風」を患うのは実に9割以上が男性である点が特徴です。
特に30代から40代で発症するケースが多いので注意しましょう。
また、女性ホルモンの作用により患者数が基本的に少ない女性についても閉経後はその症状が発生しやすいので注意が必要です。
変形性関節症
変形性関節症は、関節痛の中でもその患者数が最も多いと言われている老化を原因としたものです。
ヒトの関節は軟骨がクッションとなることで、スムーズに動くようにできています。
ところがその軟骨が加齢ととともにもろくなりかけてしまったり、減ってしまったりすると、炎症を起こしてしまいます。
これが変形性関節症と呼ばれる症状となります。
変形性関節症になりやすいのは膝(ひざ)
変形性関節症がおこりやすいのは「膝」です。
あまり意識することはありませんが人が立っている際にそのほぼ全体重を支えているのが「膝」です。
さらに座ったり立ったりの日常動作を繰り返すだけでも「膝」には大きな力が加わります。
筋肉の衰えも影響する
さらにその長年積み重なり続けた負荷に加えて、加齢により足の筋肉が衰えてしまうと「膝」への負担が一層大きくなり、大きな痛みを感じることになります。
根本的な問題に目を向けることが大切
なお、変形性関節症は初期の段階では湿布薬などを貼ることで治まります。
けれど、いったんは治まったところで、その原因である関節の軟骨のすり減りや欠けといった、根本的な問題に目を向けることが大切です。
放置すると、ただただその症状が悪化していくばかりとなってしまいます。
放置すると・・・
痛みをなんとなく濁し続けていると、最悪の場合少し歩くだけで傷むようになり、痛みが嫌でだんだん歩かなくなり、さらに筋肉が衰え、どんどん症状が進んでしまう悪循環に陥りやすいのが変形性関節症の関節痛の大きな特徴です。
悪化してから病院に行くのではなく、関節に違和感を感じたら早めに病院に行ようにしましょう。
化膿性関節炎
化膿性関節炎は、関節内になんらかの原因で「細菌」が入り込んでしまった結果、関節内が化膿してしまう病気の名称です。
放っておいてしまうと怖い事になる
そのため、化膿性関節炎にかかった状態を放っておいてしまうと関節の表面の軟骨が壊され、さらに放っておくと骨まで破壊されてしまうので注意が必要です。
できるだけ早期の治療を
治療が遅れると、最悪の場合一生治ることのない関節障害が残ってしまうことも多くあります。
それゆえにできるだけ早期の治療をすべき病気です。
関節リウマチ
関節リウマチは「変形性関節症」に並ぶ関節痛の2大原因と言われている、患者数の多い疾患です。
その原因は「変形性関節症」とは違い「自己免疫疾患」であるという点には注意が必要です。
この免疫というのは、体内に細菌などが侵入するのを防ぐ大切な機能と言えますが、免疫の過剰な働きはかえって体に悪影響を及ぼしてしまいます。
この免疫異常が関節に起こる症状が「関節リウマチ」です。
進行すると関節の組織が破壊され、ひどい痛みや腫れを感じたり、指が変形し日常生活に支障をきたしてしまう危険な疾患です。
少しでもその症状を感じたら早めに専門家である医師の指導のもとで治療を受けるようにしましょう。