AGA(男性型脱毛症)の症状について

AGAとは
AGAとは、男性ホルモンや遺伝などの影響で髪の毛がどんどんと抜けていき、薄毛になることを言います。
進行性で放っておけば、抜け毛の量が増えていき、やがては後頭部と頭頂部だけが残っている状態になります。
早期に治療をすれば、進行を止める、あるいは遅らせることもができる可能性はあります。
でも不可逆なので、すでに毛母細胞の寿命が尽きてしまったときには、それをもとに戻す事はできません。
AGAは病気?
病気なのかどうかということで意見が分かれますが。
皮膚学会のガイドラインでは「思春期以降に始まり徐々に進行していく脱毛症」となっているので病気といえます。
男性型脱毛症ですから、ほとんどが男性患者ですが女性が、正確に言えば女性の体にもある程度は男性ホルモンがあってそのために脱毛症が起きることがあります。
それをFAGA(女性男性型脱毛症)といいます。
ただ、病気といっても命に関わるものではありません。
髪の毛があるかないかで困るのは、あくまでも見た目だけのことです。
ですから、治療をするにあたっては医療保険は適用されず全額自己負担となります。
AGAの症状
AGAの症状について見ていくと、主に次のようなことになります。
抜け毛が多い
抜け毛が多い、ということですが、髪の毛は健康な人も抜けます。
健康な人の平均でみていくと1日に100本程度は抜けていきますが、また同じくらいの髪の毛が生えてくるので全体の量はそう変わりません。
ところがAGAの場合にはその2倍、3倍の抜け毛が出てきます。
進行すればさらに多くの抜け落ちるので、気のせいで誤魔化せる量ではありません。
毛が細くなった
毛が細くなったと感じることも多いかと思います。
髪の毛を生み出す毛母細胞の働きは加齢などによって衰えていきます。
そうなると髪の毛の成長は滞り太くなることが出来ないのです。
ではAGAの場合にはなぜ細くなるのかというと、ヘアサイクルの乱れが原因です。
ヘアサイクルが通常よりも早くなっている状態なので、毛が育つ時間がなく未熟な状態になってしまうのです。
毛が伸びない
成長できない髪の毛は、すぐに抜ける時期になってしまうので育たないままになります。
これは毛が伸びない原因でもあります。
成長できないということは太く育たないと言うだけでなく、長さもそれほど伸びないということです。
つまりAGAになった人の髪の毛をよく見てみると、細くて短い毛が多い事に気が付きます。
地肌が透けてきた
地肌が透けてくるように感じるのは、これまでの症状がすべて合わさったために起きています。
抜け毛が多いのに、新しく生えてくる髪の毛が少ないということになれば、当然のことながら毛量は少ないです。
髪の毛が少ない上に、細くて短いとなれば、髪の毛は隙間だらけに見えてしまいます。
残った毛で隠そうとしても、やがては限界が訪れます。
ということで、地肌が露出していくのです。
頭皮が脂っぽい
その頭皮についてみていくと、頭皮が脂っぽいという症状があります。
そもそもAGAになる原因を見ていくと、その多くが男性ホルモンの1種であるテストステロンが5αリダクターゼという酵素の働きによって強い抜け毛をもたらす作用のあるジヒドロテストステロンに変わるためです。
ジヒドロテストステロンには、抜け毛を促す他にも、皮脂を分泌させる働きもあります。ジヒドロテストステロンが増えてAGAになったということは、皮脂の過剰分泌が同時に起きることはある意味必然と言えるでしょう。
そうして皮脂の過剰分泌が行われると、毛穴に皮脂が詰まりやすくなり髪の毛の成長と頭皮の健康状態を悪化させてしまいます。
それによりさらにAGAは進行していってしまいます。
ですから、常日頃、頭の余分な皮脂を落とすために適度な洗浄力のヘアケアシャンプーを使わなければいけません。