コンドロイチンとは:CMでおなじみのコンドロイチン

コンドロイチンコンドロイチンとは

「関節の痛みに効く」とCMでよく聞くコンドロイチンをご存知ですか。

コンドロイチンとは

名前はよく聞くけど、具体的にどういうものか、どのような効果があるのか分からないという方は大勢います。
実はこのコンドロイチンの成分は元々我々の体に存在する成分です。
そのため安心して摂取することができるのです。

軟骨の弾力性を高める

では、コンドロイチンがどういうものかと言うと、関節の骨と骨の間には軟骨というものが存在しています。
この軟骨は骨同士の間でクッションの役割をしており、関節を滑らかに動かす作用があります。
そんな軟骨には高い弾力性があるため、骨の衝撃を和らげることができるのです。
その弾力性を高める役割をしているのがコンドロイチンです。
コンドロイチンは軟骨成分の一つで、軟骨に水分を保持する働きがあります。
このおかげで軟骨はクッションとしての役割を果たすことができるのです。

体の老化とともに次第に減少

しかし、この軟骨は永久にその状態を保つわけではありません。
体の老化とともに次第に減少してしまいます。
すると軟骨の弾力性も減り、クッションとしての働きが不十分になるため、関節に負担をかけるようになり関節痛や関節炎を起こすのです。
そのため、サプリメントなどで軟骨成分を摂取すると軟骨の減少を防ぐとともに再合成を促すことにもなり、関節の痛みを緩和する効果があるのです。

コンドロイチンの役割

コンドロイチンは人体の軟骨・皮膚・粘膜や臓器などあらゆる場所に存在しますが、最も大きな役割を果たしているのは軟骨の中です。
軟骨の弾力性は水分を取り入れることで保たれていますが、その水分を軟骨に運ぶ役割をコンドロイチンが果たしているのです。

水分や栄養素を軟骨に運搬

血管は軟骨の中を通っていませんので軟骨は血液から栄養素を得ることができません。
このため、血管に代わって水分や栄養素を軟骨に運搬してその役割を果たすことで、軟骨の弾力性を維持しています。
コンドロイチンはプロテオグルカンという軟骨構成成分の中に存在していますが、歳を重ねるにつれて減少しますので、食品などを通じて補ってやることで老化を防止することができます。

コンドロイチンはグルコサミンと一緒に摂取するのが効果的

食品ではサメの軟骨・うなぎ・スッポン・山芋・オクラ・メカブなどぬるぬるしたものに多く含まれています。
また、グルコサミンが元になっていますので、グルコサミンと一緒に摂取するのが効果的と言われており、市販されているグルコサミンサプリは大部分含まれています。

グルコサミンサプリはコンドロイチンも含まれているものを選びましょう

軟骨に貢献するだけでなく若々しさを保ってくれる成分ですので、毎日食品から摂取できれば申し分ありませんが。
毎日となるとなかなか難しいと思われます。
グルコサミンサプリを飲まれる場合は、表示を確認してコンドロイチンが含まれているものを常用することをお勧めします。

コンドロイチンの歴史

コンドロイチンの歴史

コンドロイチンは化学的にはムコ多糖類に分類される物質で、他のムコ多糖類と同様に人体の各所に存在しています。
特に軟骨に多く存在していて重要な構成成分の1つになると同時に、柔軟性を確保して軟骨の機能維持の役割を果たしているという特徴があります。

名前の由来

体内で重要な成分の1つですが、その研究の歴史は意外に浅いものであり、発見自体が19世紀の半ばになっています。
動物の関節の中から抽出に成功し、その事が名前の由来にもなっていてギリシア語で「軟骨の元」を意味する言葉からコンドロイチンと命名されています。

最初は頭痛の緩和目的で研究されていた

化学構造の特定や薬剤としての研究は1940年代から本格的に始まっており、最初は頭痛の緩和目的で研究されていたという記録があります。
その後研究が急速に進み、1950年代になると関節の神経痛や変形性関節症の改善・眼精疲労や角膜保護といった幅広い効果が認められるようになりました。

医薬品としての許可を得る

更にはもともと人体にも存在する成分である事から外部供給を経ても副作用のリスクが少ない事も認められました。
当該症状に対する医薬品としての許可を得ています。
現在では他のムコ多糖類と配合して、関節や肌の機能維持の相乗効果を狙ったサプリメントも広く販売されるようになっています。

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