更年期障害の東洋医学(漢方)での対処法:更年期のタイプと漢方

更年期障害の東洋医学での対処法 対処法

更年期障害 東洋医学

漢方・東洋医学的アプローチですが、
これはNamely 言い換えると 『治癒させるのではなく、症状と上手く同居する方法を模索する』という考え方を意味しています。

For Example 例えば 四十肩の類など一定の年齢になると老化現象だと思われている症状などが出てくる事があります。

ですが東洋医学で見た場合、骨や靭帯等が年を取って衰えてくるのを筋肉を固くする事で維持し体のバランスを保とうとする動きの一つであると見たりします。

ですので無理に修正して以前のような状態に戻そうとするのではなくて、症状が辛くならない様にするための適度の補助を行い体のバランスが戻るのを待ったりするのです。

更年期症状に対しても同じように接していきます。

胃腸に症状が出るタイプ

食が細くなったり食べると戻してしまうといった事があったりします。

次のカリカリタイプと連動したりもしますが感情的に不安定になる事なんかも増えたりします。
便秘や下痢などの症状が出てしまうといったことなどもあります。

これが出る場合、腰椎二番を中心とした動きなどに強く変化が出ている事が多いです。

二番は消化の急所なのですが試しに座ったままでも立ったままでもいいので右か左に重心を移してみてください。

これが結構痛い場合はそこに影響が出ている目算が高いです。

更年期障害:胃腸に症状
 
 
<対処法>

  1. 臍のあたりで良いですので手を当ててください。
  2. そして息を吸ったらお腹が膨らみますが、それに対し少し抵抗するように手に力を込めてください。
  3. そして吐くギリギリ一歩手前になったら手から力をスッと抜きます。

これを続けてその内にお腹がスッと暖かくなってきたり、体の表面が涼しくなってきたら上手く言った証拠です。
自分の主観としてそういう感じがしたら上手くいったと判断して構いません。
(※逆に言えばそうならない様だと緊張が入っている証拠です。)

カリカリ・イライラするタイプ

強いストレス・顔のほてり・のぼせ・不眠・胸や脇が張る・動悸・胃がムカムカする・周囲の人に当りたくなる・嫌いな人が許せない・疲労倦怠は更年期障害の代表的な症状(肝腎陰虚タイプ)です。

エンジン(肝)はオイル(腎水)が補給されることにより、心身ともに潤いが保たれ、円滑に働きます。
更年期障害になると、オイル(腎水)が円滑に供給されなくなるため、エンジンを冷却できなくなります(肝火の高ぶり)。

オイル供給不足により、エンジンは動きに潤い(円滑性)をなくすと、疲労倦怠したり、感情が異常亢進したりします。
これが、東洋医学的方向から見た更年期障害のカラクリです。

<対処法>

  1. まずあおむけに寝転がります。
  2. お腹に手を当て息を吸って吐きます。
  3. 吐いたものをお腹が凹んでもそのまま吐いていくと、お腹が膨らんできます。
  4. 後はそのお腹をへこませない様に小さく呼吸を出来る範囲で短く、小刻みに繰り返してください。

疲れたら休んで飽きるまで続けます。

体液を上手く循環させる呼吸法です。
方法が分からないというならお腹を膨らませた状態のまま、小刻みに力強い呼吸を疲れるまでやると覚えて頂けたら分かりやすいと思います。

更年期障害:カリカリ・イライラするタイプ
 
 

冷え症タイプ

これは出る時期によって話がかなり変わってきてしまうのですが、春から夏にかけての体の自然な反応が上手くいかなかった場合に普通はよく出てきたりします。

更年期の場合もそれが強く出る事があります。
基本的には前述の対処などが上手くいっていると、この対処もいつのまにか上手くいっている事が多いのです。

<対処法 1>

  1. 胸に手を当ててください。寝転んでも座っていても構いません。
  2. 後は息を吸った時に左右の肋骨を開くようなイメージで力を入れます。
  3. 吐くときにスッと緩めてください。

 
わき腹なども息を吸って摘み、吐くときに緩めると覚えておくといいです。
特に熱がこもりやすい部分のそれがずいぶんこれで抜けてだいぶマシになるはずです。

<対処法 2>
ほかにはこの対処としてお灸なども有効です。

効くツボとしては腰陽関、足の太衝、三陰交などが有名です。
 

腰陽関

腰陽関


 

太衝

太衝


 

三陰交

三陰交


 
 
後はお灸の方法ですが火を使うイメージで少し怖いなどがありましたら、ペットボトルに温かいお湯を入れタオルで包んでみたり、蒸しタオルで大体の場所を温めてみるといったことでも代用可能です。

それでもピンとこない場合は、前述までで述べたお腹の時と同じように、呼吸に合わせてそっと触るだけでも同じような効果が出ます。

東洋医学から更年期障害を考えるときのポイント

一番大事なポイントを述べるならば呼吸をゆっくりさせつつ、自分のペースで自分が気持ち良いように静かに行う事です。

上手い型とはどうやったらいいのだろうとか、厳密な方法はどうしたら良いのだろうとか思ってしまうとかえって失敗してしまいますので。

For Example 例えば 一か所に手を触れたら、触れられた所に注意をしつつ、目を閉じ、静かに呼吸をするという様に思っておけば大体良いです。

上手くいったか行かないかは自分の体の感じが少し暖かくなるなどで慣れると分かる様になってきます。
 

更年期のタイプと漢方

更年期を経験した先輩が、ご自身の体験からアドバイスをしてくれたことがありました。

「サウナで汗を徹底的にかくと更年期が楽になったよ~」

これは『和温療法』という治療でも行われていて、全身を適度に温めることで更年期症状の症状緩和に効果があるのだとか。

他にも先輩はホットヨガにも通ってるし、なるべく汗をかくようにしていたそうです。

更年期症状の自律神経を整えるのにサウナが良いというのは聞いたことがあるので、さっそく近所のスパのサウナに入ってみました。

「サウナで汗を徹底的にかくと更年期が楽になったよ~」

ところがところが、とんでもないことになってしまいました。
サウナに入って5分もたたないうちに暑くて耐えられなくなって、慌てて水風呂に入ったのですがめまいがひどくて、なんとその場に素っ裸のまま伸びてしまいました。

サウナは確かに久しぶりだったけど、以前はこんなじゃなかったのに・・・

あとで知ったのですが、サウナなど大量に汗をかくタイプの更年期症状の人にはサウナやホットヨガなどは向かないどころか、健康上、超危険なんだそうです。

 あとで知ったのですが、サウナなど大量に汗をかくタイプの更年期症状の人にはサウナやホットヨガなどは向かないどころか、健康上、超危険なんだそうです。

特に ・ほてり ・のどの乾き ・乾燥肌 ・体重減 ・だるさ を伴う「腎陰虚」の更年期タイプは絶対だめ!
サウナは自律神経を整えたり身体の働きを活性化して、様々な効果をもたらす良いものですが、人によっては危険になるので注意です。

亡くなった西城秀樹さんの脳梗塞の原因の一つはサウナと話題になっているように、サウナが身体に合わない人もいるので、そのような人はやめておいた方が良さそうです。

更年期症状のタイプ

更年期症状には、衝任虚寒・瘀血阻滞、肝鬱化火、胃寒、肝鬱血虚、肝腎陰虚のタイプがあります。

自分が何のタイプなのかをきちんと調べるには、専門家のもとに行かなければなりませんが、おおよその分類は以下のタイプになります。

衝任虚寒・瘀血阻滞(しょうにんきょかん・おけつそたい)タイプ

  • 下腹部が冷えて痛む
  • 経血量が少ない、月経周期が延びる
  • 顔色が青白い

◆おすすめ漢方薬:温経湯(うんけいとう)
からだを温めて血行を促進させて、体調を整えます。

下腹部が冷えて痛む 経血量が少ない、月経周期が延びる 顔色が青白い

肝鬱化火(かんうつかか)タイプ

  • イライラ感が強い
  • 不眠、のぼせ、頭痛、ほてり、肩こり、気分が不安定
  • 急にのぼせることがある

◆おすすめ漢方薬:療方調律(りょうほうちょうりつ)
イライラ感が強く、めまい、のぼせ、肩こり、気分が不安定、急にほてってくるような人に適しています。

イライラ感が強い 不眠、のぼせ、頭痛、ほてり、肩こり、気分が不安定 急にのぼせることがある

肝鬱化火・胃寒(かんうつかか・いかん)タイプ

  • どうき、息切れ、肩こり
  • 不眠、手足が冷える、疲れやすい
  • イライラ、怒りっぽいことがある

◆おすすめ漢方薬:柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)
イライラ感などを鎮めたり、冷え症の体質を改善します。

どうき、息切れ、肩こり 不眠、手足が冷える、疲れやすい イライラ、怒りっぽいことがある

肝鬱血虚(かんうつけっきょ)タイプ

  • ゆううつ感、ヒステリックになりやすい
  • 寒くなったり、熱くなったりする
  • 乳房が脹って痛む

◆おすすめ漢方薬:逍遙散(しょうようさん)
冷え症や月経不順の方に適しています。

ゆううつ感、ヒステリックになりやすい 寒くなったり、熱くなったりする 乳房が脹って痛む

肝腎陰虚(かんじんいんきょ)タイプ

  • 目が疲れやすい、目がかすむ
  • 腰痛で腰が重だるい
  • 手足のほてり、疲れやすく皮膚の乾燥感がある

◆おすすめ漢方薬:温杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)
腎に栄養を与え、腎虚の症状にはたらきかけます。

目が疲れやすい、目がかすむ 腰痛で腰が重だるい 手足のほてり、疲れやすく皮膚の乾燥感がある

更年期障害の悩み@更年期障害に良いサプリメント
更年期サプリとは?効果効能女性は更年期をむかえると、特有の症状に悩まされます。更年期障害と一般に言われていますが、その主な症状は、倦怠感やイライラ、冷えなどが主な更年期障害の症状です。中高年を境に、女性ホルモンが変化することで起こるとされ、

更年期障害の東洋医学での考え方

漢方の古典『黄帝内経素問(こうていだいけいそもん)では、女性は7年ごとに節目があり、その節目ごとに身体や心に変化が起こると、書かれています。

面白いことにこれがまたその通りなので、ちょっと書き出してみます。

ちなみに男性は8の倍数です。

漢方の古典『黄帝内経素問(こうていだいけいそもん)』では、女性は7年ごとに節目があり、その節目ごとに身体や心に変化が起こると、書かれています。

女性の生殖年齢の変化

7歳:腎気盛、歯更り、髪長し
14歳:天癸至り、月事下る、故に子あり
21歳:眞牙生じ長極まる
28歳:髪の長極まり、身体盛壮
35歳:面始めて焦れ
42歳:髪始めて白し
49歳:天癸渇き、形壊えて子無き
【『黄帝内経素問』上古天真論】 ※「女性の漢方」石野尚吾著より

42歳に白髪が出始めて、49歳に閉経し子供を授かることが無くなるという意味です。

その通り、平均的に閉経を迎えるのは50歳前後といわれていますので、今も昔も変わらないということでしょうか。

更年期症状の改善は漢方薬がおすすめ

更年期症状の改善は漢方薬がおすすめ

漢方の考え方に「気・血・水」というものがあります。
この3つは身体を構成する要素で、それぞれ相互に影響しあいバランスをとっています。

ですが、ときとしてこのバランスが崩れることがあり、それが体調に影響を与えてしまうと考えられています。

暑いと思って汗が出たと思っても、急に手足が冷えたり、からだのあちこちが痛んだり、悲しい気分になったり、気力がなくなったり。特に病気がある訳でもないのに、いろいろな不調が起こりがちになるのは、「気」「血」「水」のめぐりが不安定だから、と考えられています。

そこで漢方で「気」「血」「水」のバランスを整えるというわけです。
ぜひ自分にあった漢方を見つけて楽に更年期を乗り切ってくださいね。

タイトルとURLをコピーしました