最近、風邪引きさんが増えてきました。
毎年、年末からは風邪をひく人が増えていく気がします。
これは年末の大掃除で、いつもは掃除をしない場所にあるホコリの中にいた風邪の病原菌が舞い上げられるからだとか。
風邪をひいた家族や自分のために、簡単で食欲がなくても食べられる身体に優しい料理を作ってあげたいですよね。
とは言うものの、風邪をひくと食欲が落ちたり、食べ物の味がわからなかったり、健康なときと違うので何を作ったら良いかわからなくなることがありませんか?
今回は、
- 風邪を予防するための食事
- 風邪のひき始めの食事
- 風邪で辛い時の食事
- 風邪が治りかけの時の食事
と、段階を分けて、それぞれの注意点とレシピをご紹介いたします。
風邪を予防するための食事
風邪やインフルエンザ・新型コロナウイルスを予防するには、ウイルスなどの外敵からからだを守る抵抗力を高めておくことです。
風邪を良く引く人は、
栄養バランスの取れた食事と、たんぱく質とビタミンを多く摂るように心掛けましょう。
鶏肉などの肉類や大豆・大豆食品に多く含まれるシスチンというアミノ酸は、体内でグルタチオンという物質の材料となります。グルタチオンは免疫を担う細胞の機能低下を防ぎ、抵抗力アップに役立ちます。
緑茶はカテキンが豊富ですので、普段から飲んでいると風邪をやっつけてくれるようです。
出がらしでも良いので、緑茶でうがいをするのも効果的です。
風邪撃退の黒いみそ汁
茄子(アントシアニン)2個(米ナスなら1/2個)
赤玉ねぎ(アントシアニン)1個
ほうれん草(下茹でしたもの)1束分
味噌(亜鉛)大さじ2から好みで増減
煎り黒豆(黒豆茶)(アントシアニン)60個
すり胡麻(亜鉛)大さじ4
おろし生姜適量
ねぎ(小口切り)適量
水600cc
- まず、作る前の晩か数時間前に鍋に水と黒豆をいれ5分程煮立たせて火を止めておく。すぐに作るのなら15分から20分煮る。
- 茄子は食べやすい大きさに切り水に話しておく。玉ねぎは縦半分煮切り薄い櫛形に、ほうれん草も食べやすい大きさに切る。
- 黒豆茶が湧いているところに茄子と玉ねぎを入れて柔らかく煮る。煮えたらほうれん草を入れて火を止め、味噌を入れる。
- 盛り付けたら、一人大さじ一杯ずつすり胡麻を入れ、おろし生姜とネギの小口切りを散らす。
風邪のひき始めの食事
よく宣伝で「風邪には早めに風邪薬」とありますが、これは間違ってます。
風邪薬は症状を抑えるだけなので、風邪薬はできるだけ飲まない方が早く治ります。
風邪の症状は風邪のウイルスと戦うために、咳をしたり鼻水を出したり熱を出したりしているので、を飲むとせっかくの身体の防除反応をやめさせることになるのです。
人と会うときや仕事などでどうしても風邪症状を抑えたいときは仕方ありませんが、家にいられるのなら風邪薬はできるだけ飲まない方が良いです。
ただし葛根湯だけは別です。
唯一風邪に効くのは薬は葛根湯です。
ごく初期のひき始めた時に限ります。
私は風邪をめったにひかないのですが「風邪かも?怪しいな」と思った瞬間に葛根湯を飲んでしまうからだと思っています。
アメリカでは「風邪にはチキンスープ」というそうですが、冷蔵庫にある野菜とチキンを細かく刻んで煮るだけで簡単にできるし、栄養バランスも良いので、とりあえず作っておくとあとで楽です。
風邪を治すチキンスープの作り方
4人分
(1)チキンの骨付きもも肉に塩を振りかけて、小麦粉をたっぷりつけます。お鍋にサラダオイルを入れてもも肉の両面を茶色になるくらいに炒めます。
チキン 骨付きもも肉 2~3本
塩 少々
胡椒 少々
小麦粉 少々(2)チキンを取り出して、サラダオイルをちょっと追加。下のお野菜を炒めます。
玉ねぎ 半個 みじん切り
セロリ 1本 みじん切り
にんにく 2片 みじん切り(3)(1)のチキンをお鍋に戻して、チキンがかくれるくらいに水を入れます。ハーブを入れてチキンが柔らかくなるまで煮ます。(圧力釜を使うと早いです)
水 チキンがしっかりと浸るまで
月桂樹の葉 2~3枚
オレガノとかお気に入りのハーブ 適量
塩 小匙1(4)チキンが柔らかくなったら、骨と軟骨を除きます。 下記のお野菜を入れて、Moreover 20分くらい煮て出来上がり。入れるお野菜は冬野菜、何でもOKみたいです。 For Example
カブ 1個
ジャガイモ 1個
人参 1~2本
かぼちゃ 少し
オリーブ 少々
きのこ類 少々
水 適量 チキンを煮ている間に水が減ります。具と水分の割合を見ながら加えてください。
風邪で辛い時の食事
風邪がひどく熱がある時は食欲そのものが落ちますよね。
これ「食欲が落ちる時は身体が風邪のウイルスと戦っている時」なんです。
ウイルスと戦うのにエネルギーが行ってるので、食べ物の消化にエネルギーを使わないように自然と食欲が落ちるのです。よくできていますよね。
「少しでも食べないと身体に毒だから」とか「栄養があるものを」と、無理に食べるのはNG。
この時に無理に食事でエネルギーを使うと、風邪と戦う方がお留守になってしまいます。
そして間違ってることとしてもう一つ。
実はこれはあまり良くないのです。
乳製品は油の塊なので、消化するために胃腸に負担をかけてしまいます。
食欲がないときは無理に食べる必要はありません。ただし、水分補給だけはしっかりしておくことが大切です。
ちょっと食べられるようになったら、おかゆ、すったリンゴや葛で煮たものなど、消化の良いものを摂るようにしましょう。
風邪や回復食に。りんごのくず練り*生姜味
りんご(またはストレートりんごジュース1.5カップでもOK。)1個水1/2カップ〜りんごと合わせて1.5カップ程度になるように。くず粉大さじ1(ぷるぷるが好きな方はもっと増やしても。)生姜のすりおろし少々好みではちみつ(生ハチミツ)好みの甘さに。自然塩ひとつまみ好みでシナモンや、クローブなど。お好みで。【注】片栗粉はじゃがいもでんぷんなので、体を冷やしてしまいます。このレシピには代用できません。
- りんごをすりおろし小鍋に入れる。または水とミキサーにかけて小鍋に移す。
りんごジュースを使う場合は、水を足さなくてOK。- 材料を鍋にすべて入れ、くず粉のダマがなくなるまで混ぜてから、火にかける。
混ぜる前に火にかけるとダマになるので注意。- 弱火で絶えず混ぜ続ける。
とろみがついて、ツヤのある透明感が出てきたら完成。
くずの効果で飲んだ後もずっとお腹ぽかぽか!- 甘さが欲しい時は火を止めてから生ハチミツを加えます。
ハチミツは天然の抗生物質。
咳を鎮め、のどの炎症をとってくれます。
風邪が治りかけの時の食事
風邪が治りかけたときは、まだまだ喉が痛かったり、鼻が詰まったりして、食べ物の味がわからなかったりする時期です。
食べたいものを食べるのが一番ですが、柔らかくて身体の温まるような食べ物がおすすめです。
消化が良く油をあまり使わないような、あっさりしたものが食べやすいでしょう。
あんかけ豆腐
豆腐3丁
鶏ミンチ150g
白菜1/4
長ネギ1/2
シイタケ2枚
白だし適量
塩適量
醤油スプーン1杯
片栗粉適量
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